【編集後記】
●社民党幹事長の吉川はじめ衆院議員にインタビューをお願いし、通常国会を振り返っていただきました。安倍総理・安倍政治の特徴が鮮やかに浮かび上がっています。NHKの日曜討論などでの吉川幹事長の発言は説得力があり非常に評判がいいのですが、その分りやすく迫力ある主張が本誌にも展開されており、感謝です。
吉川幹事長も指摘されている沖縄県知事選。翁長知事の逝去にともない前倒しされ、9月13日告示、30日投票の日程で行われます。鈴木智さんが、ボロボロと出てくる保守政治家の「放言」と比較しながら翁長氏の「保守の衿持」に言及。沖縄県知事選勝利にむけては「主張」欄でも訴えました。
●熊本の元教師の石井雅臣さんから、感動的な文章が届きました。この写真は私のお姉ちゃんです――高校教師として生徒との出会いを原点に、水俣病問題との関わり、また水俣病をめぐる差別・分断が論じられ、その克服への取り組みが書かれ、実体験のもつ強さが実感されます。次号へ続きます。
●河辺一郎先生の〈国際政治の視点〉。濃厚な自民党総裁選での安倍3選・安倍1強を許す野党、報道、学者への鋭い問いかけです。福留久大先生の憲法を学ぶ試みは3回目。立憲主義から不戦条約、国連憲章、日本国憲法、そして戦争責任へと論が展開されています。
●反原発運動、原水禁運動に関して3つ。1つは木原省治さんの中国電力をめぐるもの。「廃炉」「再稼働」「増設」「新設」と原発問題のすべてが凝縮するのが中国電力で、その島根原発の動きは注目です。安倍政権の原発政策の現状、山口県上関原発の動向を含めて、分りやすく、面白く学べると思います。
2つは、今泉克己さんの被爆73周年原水禁広島集会報告で、核兵器禁止条約署名・発効にむけたピースボートの川崎哲さんの講演を紹介。3つが高根英博さんの新企画〈マンガ百年戦争物語り〉での丸山真男の原爆体験です。反核運動の前進に活かしていただきたいと願います。堀井修さんよりの種子法問題。大事な課題です。(山内正紀)
|