【編集後記】
●2月号をお届けします。例年のことですが、この2月号は昨年末に原稿を印刷所に入れ、年明けに校了するので、実質は新年号です。平和憲法施行70年。本年も宜しくお願いいたします。
●昨年12月17日に閉会した臨時国会。最終盤にTPP承認案とともにカジノ解禁法案、年金カット法案が焦点化されました。カジノと言えば、私などはすぐにハマコー(浜田幸一衆院議員)がラスベガスでバカラゲームに負けて5億円近い借金をつくたことが思い出されます。その強烈な印象もあってか、カジノなどつくらなくてもいいのにと思うのですが、安倍官邸は大阪維新とつるみ、公明党を袖に振って、法案を即決で通してしまいました。
福留久大先生が、安倍政権のカジノ解禁法案強行と南スーダンへの自衛隊派遣という強欲政治に対抗して「清貧」「平和」という理念を突き出して、そこへの対抗を主張されています。社民党の吉田忠智党首からは臨時国会の総括で、トータルに問題点を整理して頂き、理解が深まります。
河辺一郎先生の〈国際政治の視点〉。安倍首相のパールハーバー訪問について、国家安全保障会議の役割に注目され、対米追従の批判に留まってはいけないと指摘されています。
●大衆運動の現場から5本のレポートです。先の臨時国会で成立した部落差別解消推進法について今泉克己さん、中村正紀さんの巻原発反対運動の検証は4回目。熊本の福永洋一さんからは参院選総括会議の報告で、総選挙にむけてこれは大事です。前海満広さんの防衛大いじめ事件は「平和と人権」の内実を問い、高木秀政さんの食とみどりの報告からは、「TPP」の行方と今後の運動展開を考えされられます。
●森本清彦さんの〈エピグラム〉にはカストロ語録が紹介されています。高根英博さんは新シリーズで、社会派映画のグラフティ。柏井宏之さんの論稿は少し難しいかも知れませんが、フランスの若者の「夜、立ち上がれ」運動には注目下さい。新年、わが事務所すぐ近くの第一京浜を箱根駅伝の選手たちが走り抜けました。結果は青山学院が総合3連覇。中森稔博さんのスポーツ時評はこの駅伝がテーマです。(山内正紀)
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