【編集後記】
●今月号は、12月4日の総選挙公示の前日に校了。すでに東京都知事選はスタートしており(11月29日告示)、公営掲示板への宇都宮けんじさんのポスター貼りなど、あわただしい中での編集作業となりました。
●私事で恐縮ですが、昔、青年運動をやっていた頃、中国の胡錦濤さんに何度か直接お会いする機会がありました。当時の胡錦濤さんは中華全国青年連合会主席(共青団第1書記)。2012年4月に亡くなられた深田肇さんが社会党青少年局長の時代で、深田さんに「おい山内、ついてこい」と連れられて二人で、訪日された胡錦濤さんをホテル最上階の部屋に表敬訪問したのが最初でした。幸運な出会いでした。
その親日家・胡錦濤国家主席が完全引退をされた中国共産党大会を、曽我祐次さんに書いていただきました。「中国の古い友人との対話から」と副題にあるように、曽我さんならではの情報と分析が際立っています。
●米国大統領選は、河辺一郎先生にお願いしました。大統領選については、民主党・オバマと共和党・ロムニーの対立・米国社会の分断が強調されるのが一般的ですが、河辺先生の論はちがい、米国社会の歴史や現在の社会政治構造から鋭く分析されています。テレビで、生活が貧しいにも関わらず「オバマのメディケアが憲法に反する」とロムニー支持に転じた女性を紹介していましたが、その理解も深まりました。
●福島市議の梅津一匡さんは、本誌に初登場です。「震災」「津波」「原発事故」「風評被害」の四重苦に直面している福島の現状と課題を提起していただきました。梅津さんの優しさが伝わってくる文章です。最後の呼びかけに応えていかねばなりません。
鎌倉先生の「領土問題の政治・経済学」。所有権とは何か! 他にはみられない領土問題の視点と分析です。50周年を迎えたI女性会議について、長年の活動経験をもとに福岡の牧野苓子さんより報告をいただきました。
●私の連れ合いが電話に出たら、データー会社の音声による支持政党調査でした。まず読み上げられたのは「民主党」「自民党」「公明党」「みんな」「共産党」と「その他」。「その他」と答えると、今度は「維新」「生活」「太陽」「減税」「国民新」、また「その他」。なかなか社民党の名が出てきません。それで再び「その他」と答えると、そこで音声は終わってしまったそうです。最後まで社民党の名が読み上げられないことに怒り、不思議がっていました。さて大事な総選挙、社民党の健闘を願うばかりです。(山内正紀)
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