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「進歩と改革」No.869号2024年5月号

■主張 悪法2法案を国会で通してはならない

憲法審査会の動向と改憲阻止にむけて・・飯島 滋明

パレスチナ・ガザ情勢を読み解く

―明日の日本を映す鏡としての占領国家イスラエル―

中東現代史研究 栗田禎子・千葉大学教授インタビュー・・中村 憲一

国際政治の視点 問われない安倍外交・・河辺 一郎

柏崎刈羽原発運転差し止め裁判の勝利をめざし(下) ・・藤 正道

高根英博「マンガ・百年戦争物語8回」

唯研と戦無

楕円論からする古代史・・室伏 志畔

「スポーツ時評」 人生は本当に喜劇だよ・・森 稔博

地方議員奮闘記    松瀬征行  福岡県 糸田町町議会議員

千葉加代子 福岡県  川崎町議会議員

「資本論全3巻読解15」 ・・鎌倉 孝夫

<乱反射>***文化・社会・政治評論・・藤岡 寛己

映画「オッペンハイマー」の鑑賞法

―ヒロシマ・ナガサキ・ゴジラの教訓

渕上貞雄さんをしのぶ会・・近藤 敏郎

[編集後記]

5月3日は日本国憲法施行77年目の「憲法記念の日」。首都東京をはじめ全国各地で「憲法理念を活かす」様々な取り組みが行われます。国会では改憲勢力が3分の2以上を占める事態となっています。今年3月、自民党大会では「総裁任期中に」「年内の実現」と、改憲発議を叫びたてる方針が確認されました。飯島滋明先生から「憲法審査会の動向と改憲阻止に向けて」と題して、憲法審査会の動き、自民・公明の策動、野党の課題と大衆運動の重要性などの訴えがありました。是非参考にしていきたいと思います。
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イスラエル軍による攻撃が止みません。パレスチナ・ガザをめぐる危機的状況が深刻さを増しています。千葉大学教授栗田禎子先生インタビューからは「パレスチナ・ガザ情勢を読み解く」「明日の日本を映す鏡としての占領国家イスラエル」をテーマに中東の歴史、パレスチナの現状など分かりやすく解説をいただきました。「日本はかつて‥現在はアメリカと急速に軍事的に一体化して東アジアにおけるイスラエルになりかねない状況でもあります。」との提起は私たち日本人一人ひとりに問われた課題です。運動に活かしていくことが大事です。
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国会では自民党パーティ券裏金問題などで政治不信が募り、「政策を論議しあう」発熱した論戦はみらません。こうした弱体政権下で、自民党と公明党は、英国・イタリアと共同開発する次期戦闘機を第三国に直接輸出することを閣議決定のみで押し通そうとしています。これ以上自公政権を続けさせるにはいきません。次の解散総選挙で何としても自公政権を倒し政権交代を実現させましょう。
地震大国日本。日本のどこにも原発はつくれません。前号に続いて弁護士の近藤正道さんより「柏崎刈羽原発運転差し止め裁判の勝利をめざし」の報告(下)。是非運動に活かして頂きたいと思います。
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室伏志畔先生から「楕円論からする古代史」。楕円論とは聞きなれない言葉です。「円の中心に〈もう一つの中心〉が重なっているのを見逃してきた」。事の本質が読み取れないということか? これを機会に「楕円論」について勉強の機会をつくって行きたいと思います。地方議員奮闘記。今回は福岡県より松瀬征行議員、千葉加代子議員より投稿いただきました。貴重活動参考になります。他、常連執筆者からそれぞれのテーマで投稿いただきました。
「渕上貞雄さんをしのぶ会」、改めてご冥福をお祈りいたします。