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「進歩と改革」No.879号2025年3月号
[編集後記]石破自公政権の2025年度予算案は、一般会計の歳出総額が過去最大の115兆5415億円です。歳出の3割を占める社会保障や拡大が続く防衛費、石破首相が注力する地方創生など、国会論戦と併せどうとらえて運動展開をして行くのか。「2025年度予算案、防衛費突出、小手先、膨張予算」と題して、経済ジャーナリストの蜂谷隆さんに分析・課題を投稿いただきました。蜂谷さんは、「政府の対応は小手先の政策ばかり、石破政権では生活も経済も危うくなる」と指摘します。声を上げて行きましょう。
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「女の賃金は、」と題して、連合福岡ユニオン書記長の寺山早苗さんに個別労使紛争の解決事例から「女性賃金」がテーマとなった二つの事例を報告いただきました。組合の必要性や一人では弱いが「力をあわせることの大切さ」などを訴えています。
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【地方議員奮闘記】では愛知県豊橋市議会議員の豊田八千代さん、新潟県新潟市議会議員の石附幸子さん、福岡県古賀市議会議員の森まきさんより、それぞれ議会活動や議員としの政策づくりや思いをご報告いただきました。是非、参考にしていただきたいと思います。
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今年は被爆・戦後80年です。「被爆体験者」問題について長崎の被爆二世の会平野伸人さんからの投稿です。「被爆者であって被爆者ではない」。「被爆体験者」とはどういうことでしょうか。長崎の爆心地から半径12・4キロ圏内で原爆に遭いながら、国が定める被爆援護の対象区域外にいたため、被爆者と認められない人ということです。平野さんは、「爆心地から近い距離で被爆したにも関わらず、当時『長崎市』でなかったために未だに、被爆者と認められない人たちがいる。」と、指摘します。粘り強く闘い抜く決意表明です。読者の皆さんのご支援をお願 いします。
訃報 中西績介元衆議院議員が逝去
中西績介さんが1月24日、敗血症のため逝去、98歳でした。中西さんは、福岡県高教組書記長として活動。1976年には衆院選に旧社会党から出馬し初当選、9期務めました。1996年には第1次橋本内閣で総務庁長官、社民党副党首などを歴任しました。また、社会主義協会の結成にも関わり全国及び福岡県支部の指導的役割を果たしてこられました。ここに改めて心よりご冥福をお祈りいたします。
(前海)