「進歩と改革」No.857号   --2023年5月号--

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■主張 平和憲法施行76年、いま9条擁護の決意を固く

■国際政治の視点                    河辺 一郎   

 イラク戦争20周年

石木ダム建設はゼネコンと政治家の癒着         西中須 盈

社会民主主義、社民党の果たす役割とは(下)      服部 良一

任意だとしたマイナンバーカードをなぜ強制にするのか! 村山 正栄

「社民党ビヨンド2045」を提案する(上)        泉野 時彦

「下町」に刻んだ堂々の<個人史>
 釜ヶ崎と山谷にみる生き方の記録           神村 隆志

◆高根英博作画・文 [マンガ・百年戦争物語16]

 戦争放棄

◆投稿 加担の論理を排すV―既知枠を超えて      室伏 志畔

◆評論〈乱反射―文化・社会・政治評論〉        藤岡 寛巳

 日伊ファシズムの類似と相違(109)
  ―伊ファシズム政権樹立100年―

■スポーツ時評]                   中森 稔博

 WBCは盛り上がる


【編集後記】

5月号校了直前に届いた1枚のFAX。〈広島G7サミットに集まる各国首脳へ向けて。「今こそ停戦を」記者会見。ぜひご取材ください〉とありました。4月5日、衆議院第1議員会館での記者会見で、本号には間に合いませんが、出席予定者として伊勢崎賢治氏(元アフガン武装解除日本政府特別代表)をはじめ、岡本厚(前岩波書店社長)、田原総一郎、西谷修(東京外国語大学名誉教授)、羽場久美子(青山学院大学名誉教授)、和田春樹氏(東京大学名誉教授)らの名が載っています。ウクライナに和平を! 励まされるFAXです。

「イラン戦争がウクライナ戦争を導いたと言っても言い過ぎではない」と河辺一郎先生。イラン戦争で日本は米国を積極的に支持しました。それから20年、その検証はどこに! 今月号はイラク戦争への日本政府の責任を問う先生の〈視点〉からスタートです。
 長崎県川棚町に建設予定の石木ダム。それに反対する62年の闘いが続いています。その闘いの歴史、建設の問題点を、「石木川の清流とホタルを守る市民の会」世話人代表の西中須盈さんにご寄稿いただきました。西中州さん案内の写真も素晴らしく、「石木ダム絶対反対の唄」が胸を打ちます。

社民党・服部良一幹事長の講演録は先月号の続きです。力にして下さい。福岡の泉野時彦さんからの提案「社民党ビヨンド2045」、アジア太平洋戦争敗戦から100年の2045年の向こうに(Beyond)社民党・社会民主主義を展望しよう、そのために今何を提起すべきか! 次号に続きますが、論議の深まりを期待します。

鎌倉孝夫先生の『資本論』全3巻読解は9回目。今回、論じられているテ^−マは、岩波文庫版(向坂逸郎訳)では丁度(三)の冒頭部分にあたります。絶対的剰余価値と相対的剰余価値。教育労働にも触れられ面白く刺激されます。
 中森稔博さんの〈スポーツ時評〉はWBC。準決勝・決勝は取り上げられていませんが、評論のメインは栗山監督への高い評価。波多野美昭さんから届いた絵画を紹介しました。実際はカラー作品で、その鮮やかさを表現できないのが残念です。(山内正紀)