【編集後記】
●2月号です。新年早々に校了。本年も宜しくお願い致します。
河辺一郎先生に〈特別篇〉をお願いしました。1月号の「防衛力有識者会議の報告」を受けて、軍事の上位にあるべき政策・外交の問題点は何か。日本外交の歴史と現在が切開され、理解が深まります。
浅野健一先生は「安倍、菅よりも悪質な超タカ派の政治家」と、岸田首相を徹底批判。同時に統一協会と一体の自民党の「解党・解散」を主張。
村山正栄さんからは、「国家的詐欺」とも評される介護保険制度を中心に論評してもらいました。
●今年は統一自治体選の年。もっと近くに教育と福祉を――大牟田市の船原もとちかさんから講演会の取り組みを通じて提起される内容が豊かです。
国連が「障害者権利条約」を批判、昨年9月のこと。〈人権モデル〉に反する〈父権主義的アプローチ〉の問題を柏井宏之さんが批判します。
〈チーム鎌倉〉から今月は渡辺好庸さん。金融擬制資本を解明する鎌倉理論をもとに、「人間社会の解体化」に論及され、その克服への提起が鮮やかです。
●柏崎市議の飯塚寿之さんからUPZ(柏崎刈羽原発30km圏内)議員研究会の活動報告。原発反対・賛成の対立を超えてとの問いかけで、研究会の結成から市民アンケート、市長交渉まで総括的内容となっています。
〈評論・乱反射〉の藤岡寛巳先生は船原さんと同様に大牟田市在住。先日、上京の際に来所され、親しく懇談し豊富な知識に接する貴重な機会を得ました。先生の連載、イタリア・ファシズム台頭が日本でどう受け止められてきたのか紹介されているのが特徴と思います。
中森稔博さんの〈スポーツ時評〉。JOC前会長の評価については、違った意見があるかも知れません。
●昨年末に、古くからの同志を失いました。馬原昇さん、享年75歳。青年運動時代からの付き合いで、福岡の地にあって全国指導を担ってもらった豪快かつ愉快な活動家で、訪ソも一諸でした。馬ちゃん、ありがとう。冥福を祈ります。(山内正紀)
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