【編集後記】
●[編集後記]憲法違反の安倍国葬の強行、国会議事堂前には多くの市民・労働者が集まり抗議の声を挙げました。岸田首相は、国葬弔辞で安倍政治を礼賛し、その継承を誓いましたが、先立つ9月11日の沖縄県知事選では玉城デニー現知事が大勝。辺野古新基地建設をすすめて来た安倍政治への明確な拒否。今月は、照屋寛之先生に沖縄県知事選結果を分析して頂ききました。
河辺一郎先生の〈視点〉は、安倍経済政策・アベノミクスの評価に関わって、新自由主義との批判が正当なのか、その〈混乱〉に論及されています。右翼政治家と経済政策の関係、それがもたらした社会の変動が指摘されています。
●本誌7月号に初登場の村山正栄さん。今月はコロナ感染対策をテーマに、とりわけワクチン接種について書かれています。日本ではワクチン接収後の死亡者が2000人近くいるのに救済制度で死亡一時金を支給されたのはわずか3名。村山さんから提起される問題を論議してほしいと願います。村山さんには、次号から「介護保険制度の現状と問題点」を連載して頂く予定です。
柏井さんから、マイノリティ久喜ようたさんの画の紹介。石垣島で作画された23枚を中心に久喜さんの詩画集が近々発売されます。鈴木さんは「ヘイトスピーチとの闘い」の5回目。俎上に上った杉田水脈氏は旧統一教会との関係もズブズヌです。
久しぶりの室伏志畔さん。今回は古代史でなく現代史です。1カ月前に頂いた原稿ですが、掲載が遅れ申し訳ありません。ウクライナ問題で米国の論理に加担せず! さすがです。
●鎌倉孝夫先生の『資本論』全3巻読解の6回目。「資本論の誤りは誤りとして明確にしよう」というのが鎌倉先生の読解ですが、今月の中心をなす第1巻第3篇第5節「労働過程と価値増殖過程」(岩波文庫版)。マーカーを引きつつ、新しい発見に出会います。
藤岡寛己先生の〈評論・乱反射〉。イタリアにムッソリーニを評価する右翼政権誕生との報を受け、いま先生の連載を読み返しています。(山内正紀)
|