【編集後記】
●7月号です。発行は6月9日、本誌が読者の皆さんの元に届くのは参院選公示予定の22日前後でしょうか。きたる参院選、社民党九州ブロックは野外での総決起集会を開きました。社民党の勝利・前進へともに頑張りたいと思います。
●今月号は、まず「コロナ禍の医療の問題点」。筆者は日赤労組元委員長の村山正栄さん、本誌に初登場です。コロナウイス感染拡大では医療現場の脆弱さが現れましたが、それ以前から「日本の医療現場はとっくに壊れていた」と村山さん。その歴史を時系列で追って頂き、理解が深まります。医療を含め日本の福祉体制再建は、参院選に問われる課題です。
●河辺一郎先生の今月の〈視点〉。ロシアのウクライナ侵攻がスポーツや芸術の世界へ影響を及ぼす中で取り上げられた「ツィメルマン」。芸術に疎い私には世界的なピアニストであることを知りませんでしたが、先生からはツィメルマンのメッセージを通して、米国、欧州と違う日本外交、日本社会の歪さが浮き彫りにされ不気味です。
浅野健一先生に、岸田政権の反中策動を煽る企業メディアを批判して頂きました。「防衛費の相当な増額を確保する」岸田首相に参院選で批判を! 中川徹さんの「日本維新の会」批判とともに、参院選の闘いに生かして下さい。
●若林一平さんの「ロシアのウクライナ侵攻を読む」は12頁の大作。若林さんからは以前、本誌で「小沢一郎」や「竹島」を読んで頂いています。今回、読んでもらった中心は東郷和彦、羽場久美子の論稿です。〈主張)で紹介した孫崎享氏は、講演会で「東郷氏や羽場氏と私の立場は近い」と発言されていました。たまたま同じ号に紹介する
ことになりましたが、論議が深まればと思います。
●鎌倉孝夫先生から4回目の「『資本論』全三巻読解」、イタリアファシズム研究が専門の藤岡寛己先生の「日伊ファシズムの類似と相違」。是非ぜひ挑戦してみて下さい。(山内正紀)
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