「進歩と改革」No.845号   --2022年5月号--

前号へ 2022年度一覧へ

■主張 クライナ事態に乗じた政治の反動・壊憲を許さない

■[国際政治の視点]                   河辺 一郎

 ロシアのウクライナ侵攻と改憲

●紹介/社民党幹事長・服部良一「ロシアのウクライナ軍事侵攻に抗議する」

全国水平社の創立から100年−私と「水平社宣言」      城野 俊行

◆高根英博作画・文 [マンガ・百年戦争物語2・第4回]

  魯迅・金石範

韓国大統領選挙―李在明候補はなぜ敗北したのか       金  光男

●マンガ/FALSE HOOD246                森本 清彦

 〈明日なき世界〉いつまで続くか、コノ暴発、暴挙、暴走危機

社民党が定期全国大会と参院選勝利決起集会         編 集 部

  比例予定候補の決意/福島みずほ・大椿ゆう子・
  おかざき彩子・宮城一郎

『資本論』全三巻読解(3)                鎌倉 孝夫

小口一郎が描く公害の原点                 神村 隆志
 −『野に叫ぶ人々』『鉱害悲歌』の再上映ー

◆〈乱反射〉・・・・文化・社会・政治評論         藤岡 寛己

 虚人の死〈石原慎太郎という戦後〉
  −その(1)政治篇・慎太郎と大衆のSMショー―               

■スポーツ時評                      中森 稔博

 小嶺忠敏の信念                   


【編集後記】

ロシア軍のウクライナ侵攻について、日本の議論の問題点を河辺一郎先生から指摘して頂きました。ロシアへの批判の傍らイラク戦争への言及がないのはなぜなのか、イラク戦争を積極的に支持し自衛隊まで派遣した日本政府の責任は今どこへ? また日本社会の責任も! プーチン大統領が引き起こした戦争への徹底批判とともに、これは欠かしてはならない大事な視点だと思います。

「戦争は最大の人権侵害である」。全国水平社の創立から100周年の3月3日、記念集会での部落解放同盟・組坂繁之委員長による松本治一郎元委員長の言葉を引用しての挨拶です。〈人の世に熱あれ、人間に光あれ〉とうたった創立大会での水平社宣言。城野俊行さんから届いたのは、「水平社宣言の教育を通しての生活化」の観点から展開された解放教育の深い実践です。
 安倍元首相が、「核共有論」とともに右翼ぶりを発揮したのが「佐渡島の金山」の世界遺産登録推薦問題。韓国朝鮮に対し〈歴史戦〉を仕掛けました。この問題から見える日本の課題を、有田純也さんが突き出しています。
 韓国大統領選挙は、〈胡麻の葉一枚〉の僅差で共に民主党・李在明候補が敗北。あの歴史的なキャンドル市民革命で誕生した文在寅大統領の後継を争う選挙であっただけに、敗北をどう総括するか。金光男さんにお願いしました。

社民党の第19回定期全国大会と参院選勝利総決起集会を取材しました。社民党が政党要件維持をかけて闘う7月参院選。比例予定候補の決意に満ちた挨拶を掲載しました。ともに力を!
 鎌倉孝夫先生の「『資本論』全三巻解読」は3回目。岩波文庫版『資本論』(1)第1篇第2章まで来ました。神村隆志さん紹介の小口一郎の版画は初見の人も。藤岡寛己先生の〈評論・乱反射〉は、先月の映画〈ドライブ・マイ・カー〉から虚人〈 石原慎太郎〉へと多彩で、楽しめます。(山内正紀)