【編集後記】
●昨年12月19日、高知市での会合で、青年運動をともにした仲間に話かけられました。「李哲さんへのインタビュー記事が良かった。昔、全水道労組の皆さんと一緒に、在日韓国人留学生スパイ事件の救援集会をやったことを思いだした」。嬉しい一言でした。
翌日、高知市から約2時間の四万十市(中村市などが合併)へ幸徳秋水の墓を訪ねました。平民新聞を拠点に日露戦争開戦反対の論陣をはり、大逆事件の冤罪で絞首刑にされた明治の反戦・無政府主義者である幸徳秋水は中村の出身。昨年は秋水生誕150年・刑死110年の歴史を刻んだ年でした。「幸徳秋水を顕彰する会」の宮本博行会長、田中全事務局長、廣瀬四万十市議の案内で、市役所2階の図書館内に設けられた秋水資料室、正福寺にある「非戦の碑」(昨年11月3日建立)と墓、為松公園内の「絶筆の石碑」(1983年建立)・郷土博物館、そして生家跡などを訪ね、中村の歴史と幸徳秋水の足跡を知るとともに、代を継いで展開されている顕彰する会の活動に触れて、感慨深い一日でした。この誌面をかりてお礼申し上げます。
なお幸徳秋水を顕彰する会の会員募集中、詳しくはHPをご覧ください。
●今月の福留久大先生は〈岸田政権の命運の吟味〉。岸田政権誕生の経過から「新しい資本主義」論、憲法論までが丁寧に追われ、新年に闘う我われの指針になると思います。総選挙総括、岸田政権評価に欠かせないのがメディアの役割ですが、その現状評価、批判を浅野健一先生。河辺一郎先生の「憲法論議」は、今後にも深堀りしていただく予定です。
●維新が躍進した大阪・近畿の総選挙レポートが宮原さんから届きました。中川さん紹介の維新論と一緒に、今後に生かしていかねばなりません。
政府が新設する「こども庁」が「こども家庭庁」に名称変更。その背景に存在するのが自民党右派議員の圧力です。国家が教育に介入するステージとしての家庭。上越武雄さんからの「岡山県家庭教育応援条例」制定の動向と内容に学び対抗を。(山内正紀)
|