【編集後記】
●新しい年を迎えました。本年も宜しくお願いします。新型コロナウィルスの感染が第3波に拡大し、先行きはなかなか見えてきませんが、ウィズコロナでがんばります。
本誌は2月号。社民党の福島みずほ党首にインタビューしました。党臨時全国大会を振りかえり、「社民党が残ったのは本当に良かった」と福島さん。今後にむけて強調されたのが「現場第1」「行動派」で、これは印象に残りました。党新生や緑の社民主義についてもお聞きしました。
●米国大統領選挙について福留久大先生の連載。今月号ではトランプ支持層を解析、出てくるのが「ディープ・ストーリー」です。トランプへの支持を調達するために語られる「良識を排除した感情のストーリー」ですが、これはこの日本でも語られていますので教訓化すべきことだと思います。
河辺一郎先生の〈視点〉で、社会党、社民党が取り上げられています。自社さ連立政権で社会党が解決すべきであった課題にズームイン。そこから日本社会が切開されています。先生ご指摘のように、この現状と課題は社民党に限らずリベラル全体を問うものとなっています。
●「若狭の原発を考える会」の木原壮林さんは初登場です。教訓豊かな「アメーバデモ」、老朽原発を動かすな!行動の企画力と展開力、迫力に元気をもらいました。
2つの裁判で逆転勝訴! 同じ福岡高裁の判決で、レポートが届きました。まず小学校教員の公務災害認定訴訟について熊本の杉田正幸さん。丁寧な記述から問題の深刻さと課題の重さが伝わってきます。いま1つは、防衛大学校いじめ裁判。これも逆転勝訴。1審判決報告に続いて前海満広さんです。
●藤岡寛己先生の評論〈乱反射〉のテーマはいつも刺激的です。今月は週刊誌を賑わす「真子様」結婚問題をイントロに天皇制問題。取り上げられたのは作家・坂口安吾の「堕落論」。日本も日本人も「正しく堕ちる道を堕ち切ること」ができたのか。安吾が問い、藤岡先生が向き合っています。(1月5日、山内正紀)
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