「進歩と改革」No.826号   --2020年10月号--

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■主張 安倍退陣、立憲主義回復と歴史修正主義からの転換を

被爆75年、コロナ禍の広島から               木原 省治

平和を築いていくため大切にしたいこと           青木  栄
 ―被爆75年目に高校生たちと長崎を訪れて考えた―

柏崎刈羽原発をめぐる現状について             矢部 忠夫

マンガ●FALSE HOOD226 

 ALL、1st男                      森本 清彦
 恫喝、挑発、好戦ヒステリー外交の自由、ヘイト、分断、超格差の自由

◆国際政治の視点                     河辺 一郎    

 国連創設75年をめぐって

◆高根英博作画・文 [マンガ・戦後を審問する第5回]

 埴谷 雄高

米合衆国の大統領選―バイデンVSトランプ          福留 久大

グリーン・ニューディールへ森林保護を           久原 和弘

●〈乱反射〉***文化・社会・政治評論           藤岡 寛己

 「内調」の戦後風景

■新潟県「木崎村小作争議」に学ぶ(7)          阿部 紀夫

 久平橋事件勃発、盟休解散へ                  

日本書記とは何か―復古革命の指南書(下)         室伏 志畔

◆スポーツ時評                       中森 稔博

 大谷翔平が苦しんでいる


【編集後記】

安倍首相の辞任記者会見、国会で野党議員をヤジるあの強引さは消え失せ、TBSのニュース解説者から「これまでの記者会見の中で一番良かった」と評される始末。青木理さんの著書『安倍三代』には、安倍首相の小学から大学時代の同級生へのインタビューが紹介され、「ごく普通で何の変哲もない良家の子」という姿が描かれています。
 しかし成人し政界入りした安倍氏は、タカ派のトップ・リーダーから首相へ。思いだしたのが元外務官僚で駐タイ大使であった外交評論家・岡崎久彦氏の晩年のテレビ発言で、「自民党若手議員であった安倍晋三を育てたのは私と佐瀬昌盛」。2人とも強烈な集団自衛権容認論者です。その2人に育成され、そして日本会議など右翼陣営に同調・合流、サポートされた7年8カ月の安倍政治が生み出したのは、まさに「民主主義ゆがめた深い罪」(毎日新聞社説、8月30日)。政治の転換が求められています。

被爆75年の今年の夏。コロナ禍で原水禁大会がオンライン会議になるなどしましたが、広島現地から木原省治さん、高校生の長崎平和研修を引率した熊本の青木栄さんからレポートを頂きました。お2人とも被爆2世。核兵器廃絶、平和創出に向き合う姿勢と提言に学びたいと思います。原水禁運動の重要な課題である反原発については、最大焦点の柏崎刈羽原発について矢部忠夫さんに現状をお願いしました。大変に分かりやすく、理解が深まります。
 今年は国連創設からも75年、河辺一郎先生が取り上げて下さいました。国連創設に際してのアジア諸国の日本軍国主義復活への警戒、それが与えた日本国憲法への影響が指摘された上で、日本の現状がラジカルに問われています。


福留久大先生からは今月号と来月号の2回にわけてアメリカ大統領選挙の分析。次号は〈熟議民主主義〉がテーマです。藤岡寛己先生の評論は戦後社会の一面を問うもので、かなりショックな内容。久しぶりに大分の久原和弘さん、地元森林組合の理事に就任され、グリーン・ニューディールに挑戦です。 安倍退陣をうけ、森本清彦さんの漫画のテーマはどう変わるのか? 注目しています。(山内正紀)