「進歩と改革」No.824号   --2020年8月号--

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■主張 「敵基地剛撃能力」保有へ安倍首相の軍事強国路線

新型コロナ災害下の解雇・住宅喪失・外国人         柏井 宏之
 ―31団体が結集して「コロナ災害支援アクション」―

◆国際政治の視点    

 ボルトンとトランプ                   河辺 一郎

マンガ●FALSE HOOD220 

 明日なき世界・U5                   森本 清彦
 自業自得のブーメラン男&アベノいわゆる「責任痛感」男

学問から学習への進化―逆行する日本政治文化―       福留 久大

「9月入学制」をめぐる課題と学校現場の声         上越 武雄

社民党は地域運動から活路を拓け!             泉野 時彦

◆高根英博作画・文 [マンガ・戦後を審問する第3回]

 黒田 俊雄

●〈乱反射〉***文化・社会・政治評論           藤岡 寛己

 映画『万引き家族』と『パラサイト 半地下の家族』  

■書籍紹介

 共同編集/柏井宏之/樋口兼次/平山昇
 『西暦2030年における協同組合』

■新潟県「木崎村小作争議」に学ぶ(5)  

 仮処分に抵抗、鳥屋浦事件へ               阿部 紀夫              

◆スポーツ時評                       中森 稔博

 福岡堅樹の引退


【編集後記】

新型コロナ・パンデミックの中で、生活の現場はどうなっているのか? 今月は柏井宏之さんのレポートからスタートです。
 緊急事態宣言前の4月16日、衆院議員会館で開かれた緊急アクションによる対厚労省・文科省交渉に、柏井さんから誘われて参加しました。30人を超える行政職員が参加して交渉が行われましたが、これは第一弾。引き続く交渉経過と新型コロナ感染が雇用、住宅喪失、在日外国人に突きつけている課題を、このレポートから共有していただければと思います。

河辺一郎先生の〈国際政治の視点〉は、いま話題の「ボルトンとトランプ」の対立。両者対立の歴史的政治的背景が分析され、かつ日本政治への問題提起となっています。
 福留久大先生は〈学習から学問への進化〉をテーマに日本の政治文化を論評。編集する私も″おやっ”とビックリした意外な書き出しでした。

新型コロナ禍で、フットワークを使った運動が展開しにくい中で、上越武雄さんから「9月入学制」で現場の声が届きました。この問題では、賛成派の教育評論家・尾木直樹さんの存在も際立ちましたが、上越さんが紹介する声は貴重で、参考になると思います。 
 泉野時彦さんからは、本誌18年7月号の「社民党の再生は可能だ」につづく提起です。地域運動の重要性はこれまでも指摘されてきましたが、世界の労働運動との交流の経験から提唱される「社会運動としての地域運動」の視点が大事です。

藤岡寛己先生の〈映画評論〉。日韓で描かれた二つの家族をテーマにして鮮やか。阿部紀夫さんの「木崎村小作争議」の第5回。歴史をたどる詳細な記述と同時に貴重な2枚の写真に感心しました。(山内正紀)