【編集後記】
●小池東京都知事が「週末の不要不急の外出自粛要請」を行った3月28日(土)は、弊誌にとって5月号の校了を控えた大事なとき、テレワークは無縁で出勤した際、電柱に貼られたポスターを見てドッキリしました。「出ました! この近く!」。とうとう近所にも新型コロナウイルス感染者の発生か? しかし、よく見ると「売一戸建 2500万円」とあるではないですか。人騒がせな中古住宅の宣伝でした。小池発言もあり、東京・首都圏のウイルス感染拡大を心配して、お見舞いの電話を頂きます。ありがとうございます。日常生活に変化はなく、元気にこの号を校了しました。
●5月号は、まず憲法問題で総がかり行動の高田健さん。改正特措法で「緊急事態宣言」を可能とした安倍首相、その意図と法の危険性が解説されています。しかし同時に「追い詰められた任期中の改憲」とも、この1年の世論の動向が大事だと。ウイルス感染、東京五輪延期問題が今後に安倍改憲へ与える影響を注視したいと思います。
社民党の立憲民主党への「合流」問題にふれて新潟の山崎一三さんと熊本の今泉克己さんから頂きました。山崎さんは立憲民主党の理念・組織・運動論をラジカルに批判、今泉さんは2大政党論批判が特徴です。鈴木智さんには、ウイルス感染へのアベ政権の対応を丁寧に追って頂きました。
●新型コロナ感染問題では、櫻井よしこや百田尚樹など右翼による中国批判が際立っています。産経新聞は「WHO事務局長は中国寄りだ」と主張。こうして注目される国際機関事務局長選挙とそれに関連して日本社会のあり様を河辺一郎先生が問いかけています。
〈チーム鎌倉〉からは渡辺好庸さん。社会主義の崩壊と資本主義の変質の中で資本の本質は?『資本論』を超える資本論が論じられ、次号が楽しみです。
湖東病院事件をテーマに浅野健一先生。先生は下咽頭がんが再発し、咽頭・喉頭全摘出手術のため4月1日から入院とのこと。手術の成功と一日も早いご回復をお祈りします。(山内正紀)
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