【編集後記】
●7月4日(木)公示、同21日(日)投開票の参院選。この8月号が取扱者・読者の皆さんに届くのは選挙戦中盤の頃かと思います。安倍改憲を阻止し、安倍政権退陣への道筋を付けるのが課題ですが、同時に社民党の前進を勝ち取りましょう。今月は、〈マンガ・百年戦争物語り〉の高根英博さんに、社民党比例区候補3人の似顔絵を描いてもらい、勝利へアピール。吉田ただともさん、仲村みおさん、大椿ゆうこさんとそれぞれに魅力的な候補です。本誌からも宜しくお願いいたします。
●先月号で井手英策氏の消費税増税論を取り上げていただいた福留久大先生。今月も引き続いて井手案を主テーマに、前号記述の一部訂正をふまえて、消費税重視論ではなく、「所得税を基幹とする税制」の大事さを指摘されています。今次参院選の大きな政策的焦点は、消費税10 %増税の是非です。この論争に福留論文の主張が生きればと思います。森本清彦さんが描くのは老後2000万円問題。
河辺一郎先生の「沖縄を無視するリベラル」という表題は刺激的ですが、トランプ来日にともなう各新聞の論調を俎上にあげ、朝日新聞が批判の的になっています。なるほど! 河辺先生の指摘で視点が開けます。続いて柏井宏之さん。川崎市での小学校児童・保護者への殺傷事件、その後の農水省元事務次官による長男殺害は社会に衝撃を与えました。「自分一人で死ね」「親が責任をもって抹殺せよ」などの主張がされる中で、問題の本質をどう考えるべきものなのか、お願いしました。
女性の政治参画を求めて―奥節代さんから福岡での自治体選挙の実践レポートです。キーは「福島みずほ塾」と「バックアップスクール」。今回の参院選でも問われる女性の政治参画。奥さんの所属する?女性会議は、仲村みおさんの支援に奮闘中。鈴木智さんの提起で注目すべきは維新の会の動向です。
●7年ぶりにウクライナ訪問の浅野健一先生からは、原発被災者救援ですすむチェルノブイリと福島の連帯。初登場の上越武雄さん、岡部清彦さんの連載と神村隆志さんへの手紙の中の「瞽女」と「炭焼き」の詩にも注目下さい。中森稔博さんからは改革・挑戦者精神の大事さが伝わってきます。(山内正紀)
|