【編集後記】
●10連休終了後の5月7日(火)に、この6月号を校了しました。印刷も遅れ、取扱者のみなさんの元に届くのは、いつもより約一週間遅くなります。ご了承下さい。
平成が終わり、令和への代替わりに伴う天皇讃歌が日本中を覆い尽くしたこの10連休。終盤の五5月3日、東京で開かれた憲法集会では、6万5000名の参加者を前に、主催者を代表して高田健さんの力強い挨拶が響きました。
今月号は、その高田健さんに安倍改憲の現状について寄稿して頂き感謝です。「安倍改憲と三つの道」など、今後に私たちが注目し、的を絞るべき課題が打ち出され、重要な提起となっていますので注目下さい。
10連休が終われば5月25日にトランプ来日。福留久大先生からは、貿易・安保をめぐる米中対立の中で、日本のあるべき自主独立思考の大事さが示されています。河辺一郎先生は、6月28日からのG20大阪開催を前に、G20の課題であるWTO改革と日本政府の身勝手さ。
●統一自治体選が終り、次は参院選です。大塚剛さんから新潟での県議選の闘い・総括を踏まえて、参院選へむけた全国課題が提起されています。主張されるのが、野党・市民の共同戦線の内実強化と脱原発など政策の鮮明化です。統一自治体選は維新の一人勝ち”との評価もあり、注目の維新の会。その元代表・橋下氏の存在が改めて警戒されています。浅野健一先生から橋下批判の重要性。その独善的な体質が鮮明にされてタイムリーでした。
中川徹さんからのテーマは、菅官房長官による東京新聞・望月衣塑子記者に対する「質問制限」。新元号「令和」を発表した菅官房長官。令和は、〈麗しい和〉を意味するとの説も報じられていますが、この政治家の強権ぶりは〈麗しさ〉とは真逆の〈冷和〉でしょう。
国事行為して行われた今回の天皇代替わり儀式。国民主権・政教分離の原則が問われていますが、そこに露出した剣とまが玉。これら三種の神器って何? 室伏志畔さんから、九州王朝からの簒奪説に基づいてその由来を解説する〈古代研究への招待〉です。
●木庭健一さんの2019春季生活闘争の中間総括。タイトルにあるように「統一闘争からの転換の画期をなす」というのが肝、ポイントです。神村隆志さんの「筑豊の鉱夫と越後の瞽女」。民衆の視点に立つ山本作兵衛さんの絵と小林ハルさんの唄を紹介・浮上させ、天皇讃歌の今日に対抗・対峙します。
森本清彦さんの〈マンガ FALSE HOOD〉と岡部清さんの〈連載―山のムラから〉が復活しました。嬉しい限りです。お体に留意され、ますますのご健筆をお願いします。(山内正紀)
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