【編集後記】
●先月号で山口県知事選について書いていただいた木原省治さんが、朝日新聞夕刊(9月19日)の「ニッポン人・脈・記―石をうがつ」に写真とともに紹介されました。被爆二世の木原さんの経歴や「原発はごめんだヒロシマ市民の会」の活動、そして「原爆と原発、被爆と被曝。いずれもひとたび巻き込まれれば、歳月と世代を超えておびえがつきまとう。何とも罪深いものを人間はつくった」との木原さんの思いなどが紹介され、印象的です。どうか図書館で探して読んで下さい。
●今月号は、社民党の重野安正幹事長にインタビューしました。「今日の夜は地元で演説会がある」と多忙な重野幹事長でしたが、快く時間をとっていただきました。民主党政権の変質への強い批判が展開されています。総選挙については社民党の候補擁立が遅れていることも語られています。立ち遅れからの挽回を期待したいものです。重野幹事長が強調されたオスプレイ配備反対での沖縄との連帯。9・9沖縄県民大会を、前号に続き、現地より仲里さんにご寄稿いただきました。
民主党代表選と自民党総裁選。これは「主張」で取り上げました。自民党では「やけに威勢のいい出戻りがいたり」(朝日新聞「素粒子」欄)とされた元首相が本当に出戻ってきました。保守化する民主党、負けじと右翼化する自民党。本誌も頑張らなければなりません。
河辺先生の論は、鋭い提起となっています。じっくり読んで下さい。日朝平壌宣言一〇年の芦沢論文も注目です。
●欧州の債務危機をめぐる中道左派政党の動向を柴山健太郎さんに書いていただきました。なかで注目したのは独社民党から分裂したラフォンテーヌ氏ら左翼党の州議選での敗北。今後にどうなるのか注視し、またの機会に柴山さんに分析をお願いしたいと思います。
アジアの労働組合について二つの原稿。一つは蜂谷隆さんのインドネシアの労働組合、いま一つは今泉克己さんの韓国・全国教職員労組です。いずれも闘っています。現代日本の窮乏化とそれを捉える理論は鎌倉論文で。
●森本清彦さんのマンガ「FALSE HOOD」は「エピグラム」(EPIGRAM)を加えて2頁になります。機知・風刺に富んだ短い文や警句をまとめていただくことになりました。
なお、先月号の編集後記で柏井宏之さんの呼びかけで福島菊次郎さんの映画(ニッポンの嘘)を見にいったと書きましたが、もともとの呼びかけ人は青年写真家集団をやっていたO氏でした。柏井さんのは転送メール。失礼をしました。訂正いたします。(山内)
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