【編集後記】
●7月16日に開催されたさようなら原発10万人集会は、17万人が結集する大集会となりました。私も、当日の混乱を予想して、2時間前に最寄り駅に着きましたが、すでに人、人、人の波、ビックリでした。今月号は、まずさようなら原発10万人集会と今後の課題を、アクション事務局の鈴木智さんに書いていただきました。
10万人集会での大結集に力をもらって、29日、首都圏反原発連合が呼びかけた国会大包囲行動と前段の日比谷公園での集会・デモにも参加しました。主催者発表で20万人が結集したこの行動。国会正門前歩道に立っての抗議中、押し寄せる人が歩道に立ちきれず、ついに警察・機動隊が規制を解き、6車線の車道を参加者が埋め尽くす一瞬を目の当りにしました。そして、その人波のど真ん中に警察・機動隊員が何もしないまま立ったまま行動の終了を待ち、参加者との衝突など大きな混乱もない現実に、私の経験した70年代の運動とは違う今日の市民運動の姿も垣間見れました。
●今月号は、脱原発運動の他に、新潟の高野さんより水俣病と特措法の申請締め切りをめぐる問題、大分県高教組の則松書記長からの公務災害認定を求める取り組み、大阪の福井さんより中小労働者・中小労働運動に問われる課題、尼崎市議会議員の塩見さんより全国に先駆けながら実現できなかった公契約条例を再度求める運動の立ち上げなど、全国各地で闘われている様々な運動課題が報告されました。ぜひお読みいただき、共有化できればと願っています。
●鎌倉先生からは今月は「理論篇」です。タイトルは窮乏化論再考で、『資本論』に書かれたマルクスの窮乏化論の再検討がテーマです。地元・埼玉で「資本論研究会」を主宰されている鎌倉先生ですが、その進歩と改革誌上版を学習して下さい。
●今月号が発行されるのは8月お盆前です。今夏も多くの方から暑中見舞いをいただきました。いただいたハガキの中に「このくそ暑い時期に鬱陶しい政局」と嘆きつつ、社会変革へ「『維持するこころざし』これからもがんばる!」とあり、励まされました。ありがとうございました。(山内正紀)
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