【編集後記】
●「9・19さようなら原発集会」に参加しました。会場の明治公園は満杯で入れず、一緒に行った娘と、外で、公園から出発するデモ隊を応援しつつ待っていたら、福島からの上京団の女性の方がわざわざ駆け寄って下さり、「ありがとう」と握手を求められました。慌てて「お疲れ様です」と挨拶しましたが、全国の連帯がガッチリと実感できた集会でした。その集会を「主張」と「写真」で取り上げました。
●山崎一三さんに野田政権と社会民主主義政治の展望について書いていただきました。文中では保守政治家としての野田佳彦首相の本質がものの見事に明らかにされています。改めて気づかされたのは、韓国併合100年の菅談話への野田氏の反対発言で、ここに野田氏ら松下政経塾グループの志が見て取れるとの指摘です。その志からは当然、「東アジアの共同」のビジョンが出てくるはずはありません。
●「東アジアの共同」にとって大きな位置を占める朝鮮半島の情勢はどうなっているのか? 立教大学の石坂浩一先生にお願いしました。2012年は東アジアの政権交代期。それを前にした韓国・朝鮮を分りやすく分析していただいています。合わせて、新潟の渡辺英明さんより「日韓教職員共同歴史研修と交流の旅」の報告。江華島訪問など歴史現地研修は充実したもので、意見交流も率直に行われています。
●鎌倉孝夫先生からは、「脱原発の実現をめざして」の第三弾で、今回はアメリカの核戦略下の原子力平和利用についてです。前回に続きアメリカの核戦略、そして日本での原発導入・展開の歴史が詳細に分析され、「原子力平和利用幻想の克服」が主張されています。原水禁運動・労働組合の中には今も「幻想」があるだけに、対抗するためにもぜひ読み込んで下さい。大分の河野康博さんからは、脱原発へ「有権者の3割・30万人」をめざす署名運動の報告で、それはすごいものです。
●柏井宏之さんからは、社会的事業所促進法実現へむけた提起。この間、柏井さんからはイタリアや韓国の社会的企業・協同組合の動きを紹介していただいていますが、深海峯介さんの今月の映画評論「人生、ここにあり!」は、そのイタリアでの実践がテーマであり、柏井さんの論文と重ねながら読んでいただければと思います。プロ野球も大詰めです。「がんばれ岡田監督」とエールを送る中森稔博さん。私の周りには、久しぶりに優勝を狙うヤクルトや毎年低迷のベイスターズを応援する友達が多いのですが、さすがに中森さんの視点は一味違うようです。(山内正紀)
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