「進歩と改革」No.669号   --2007年9月号--

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■主張 民主一人勝ち、自民惨敗の参議院選挙

「米軍再編」は憲法平和主義と法治主義を蹴散らして進む   田巻 一彦
―「米軍再編特措法」と「安保法制懇」

◆マンガ 「ハ、ハイッ、しっかりやります」守護神     森本 清彦

サルコジ攻勢で理論・政策・組織の再構築を迫られる社会党 柴山健太郎
―フランス大統領選・国民議会総選挙と今後の展望

◆マンガ 参院選と柏崎原発事故              鎌倉 圭悟

政策論の整理をしよう                  隈本  等

いま電磁波問題はどうなっているか            荻野 晃也

●資料 世界保健機関(WHO):環境保護基準モノグラフ(EHC)
    NO238

有機農法新世紀(3)                   西村 和雄

和諧社会めざす中国を訪問して              山内 正紀

2007年ダカールラリー―イスラム文化にふれる旅(4) 笠原 一之              

ありのままに伝える私の戦争体験(8)           山中 高吉

●スポーツ時評 自他共栄の先にあるもの          中森 稔博

【編集後記】

参議院選挙は安部政権に鉄槌を下したものの、社民党は後退、とりあえず「主張」でとりあげ、詳しい分析や今後の動向については次号以後でとりあげる予定です。
 参院選前の国会で米軍再編特措法が強行成立させられたのですが、米軍再編そのものは一体どのように進行しているのか、集団自衛権との関係はどうなっているのか、田巻さんにお願いしました。いただいた稿を読んでみて、改めて感じさせられたことは、こうまでして米軍再編に協力しなければいけないのか、協力を請負う日本政府の日本国民をふみにじるやり方のひどさです。これが「美しい国」を唱える安倍首相の美しくない姿です。

フランスの大統領選挙と国民議会選挙については、前号編集後記で書きました事情で、今号で改めてということになりました。大統領選挙で大きく負けたフランス社会党ですが、国民議会選では大方の予想をくつがえして議席を大きく回復、ところが、サルコジの組閣で狙い打ちに引抜かれ、理論、政策、組織の再構築を迫られる模様が紹介されます。
 隈本等氏の「政策論を整理しよう」ははじめ、ネットカフェに屯する若者が魅力を感ずるような政策が必要、マルクス主義も社民的政策も同じところを模索するようになっているとの隈本氏の発言に、それ頂、とお願いしたのですが、できあがりはそれよりはるかに巨視的なスパンでの文章となり、最後の方で、若者にもふれています。しかし、これはこれで意義のある文章と思います。
 8月号の鎌倉圭悟氏のマンガ「就業氷河期世代と政治」もあり、若者と政策のテーマも改めて追求したい課題です。

萩野先生の電磁波問題、これも志賀原発の臨界事故隠し事件が起きたためにそちらの座談会が先になり、お願いしていたテーマが今回になりました。編集子が評価して僭越、失礼ですが、力作と思います。最後に中越沖地震と柏崎刈羽原発の問題にもビシッとふれて下さいました。
 西村先生の有機農業新世紀、有機農業への思いの強さが、運動のなかにある安易さへの痛憤となっているようで、その中からも先生の真髄がにじみ出ているようです。
 山内正紀氏の訪中記、余りにも巨大な隣国について、巨象の一部を撫でるような感覚に陥りがちな限界を超えて、やはり実際に見聞しなければとの感を思わせてくれる文章です。

「ダカールラリー」の笠原一之さんから編集子に手紙をいただきました。ロシア語弁論大会に参加、畑作業の紹介をしながら、日本の平和憲法の意義をしっかり訴え、学生たちから激励されたとのこと。
 マンガの森本さんからは、世界の新聞雑誌の政治報道漫画のコレクターからの誘いに応じて、本誌掲載の数点を送ったところポルトガルから「世界プレス漫画年鑑06年版」が届き、CROSS−Eyes55が掲載されていたとのこと。日本からは森本さん一人だったそうです。本誌も国際的になってきました。
 山中さんの「ありのまま・・」は悲惨が戦争体験の紹介。(松本)