【編集後記】
●総選挙は社民党と共産党の惨敗でした。何を反省すればいいのか、今後の展開をどうしていくのか、深い議論が必要でしょう。
今号では、総選挙関連は「主張」を含めて五本です。衣笠先生は、これは選挙があるたびの定番ですが、全国的な結果の分析です。題して、「選挙の結果を改憲の転機としてはならない」
次いで、この夏の座談会にもお願いした出水薫先生のコメント「政党二極化の理解と展望」。二極化は選挙制度もあり、今後一定続くとしながらも、そこから切り捨てられる層があり、いかに第三極を形成しうるかを問われています。
三番目が、渡辺武達氏の総選挙を伝えたメディアのあり方に対する批判。最後が、渡辺秀美氏の「社民党新党首に力を合わせよう」。これは社民党の主体的な反省として、護憲、平和論を中心に社民党の政策を点検しながら、どう現実的な訴えにするかを論じています。
社民党については、今後もいろんな角度から、その再建について多くの人の意見をとりあげていく予定です。
●柴山健太郎氏の「イラク反戦決議で揺れる英労働党大会」は、題名の通りの内容ですが、日本との違いとして大きな労組が反戦の姿勢を鮮明にしていることではないでしょうか。イギリス労働党が次期総選挙をどのように闘うのか、闘えるのか注目です。
関連して、というわけではありませんが、百年前の日本の反戦運動の担い手、平民社について、国際シンポジウムの記事を書きました。外国の研究者たちの平民社に対する高い評価と熱心な研究姿勢に感じるところがありました。
松永朗氏の「耳の障害者とユニバーサルデザインを考える」は今回で完結です。障害をどこにも持たないという人というのはむしろ少ないのかも知れませんが、日常は気づかずに過ごしている者にとって、気づかない問題を教えていただいたように思います。ありがとうございました。
●読者に誌面の感想を聞くと、「固い」「難しい」との声がかえってきます。もう少し親しみやすい誌面にするにはどうしたらよいか、考えたあげくマンガを増やすことにしました。森本清彦さんに加えて、鎌倉圭吾さんの登場です。
来月からは、スポーツ時評も予定しています。「おもしろくなった」と言ってもらえるといいのですが。
社民党の福島新党首は参議院の代表質問で、自衛隊のイラク派遣反対を最後にまわし、年金問題から入って、新味を出そうとしたと新聞に報じられていました。それにならって本誌も新味を出したいところ。社民党も、本誌も一回の総選挙の敗北ぐらいでメゲてはいられません。
●本誌に連載した宝樹さんの「証言 戦後労働運動史」が本になりました。今月号の裏表紙の広告の通りです。宝樹さんの労働戦線統一の提起や共済問題の論文も合わせて収録していますので、資料的価値もあると思います。評価のよかった連載を単行本の形で手元におき、随時読みなおしていただけると幸いです(松本)。
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