【編集後記】
●「主張」の終いの方にアメリカはイラクで英語教育と米書籍のアラビア語訳を始める前に、ブッシュがイスラム文化とアラビア語の勉強をしたら、と書きました。
最近、日本文学の研究家、ドナルド・キーン氏の話が『日本経済新聞』に連載されました。キーン氏は少年のころ、源氏物語を読んで日本に憧れ、太平洋戦争中、米海軍に従軍して、日本兵の捕虜の取り調べを行い、日本の文化について語り合うのが楽しかったと言います。戦後、来日し、日本文学を本格的に研究して、その道の第一人者となり、「日本文化の宣教師」をもって任じています。キーン氏は戦争の好きなブッシュを好きになれないと言っています。
アメリカの価値観を押しつけるブッシュと戦争相手だった国の文化を理解したキーン氏とどちらが人類のためになっているのでしょうか。
●前号「編集後記」で書いたように、総選挙の最中ですが、この号が読者の手にわたるころには、総選挙が終っているというわけで、とりあげにくいタイミングです。しかし、選挙の政策的争点は今後のためにも触れておかねばなりません。そこで、渡辺秀美氏に書いてもらいました。選挙の総括のためにも、選挙後の政策論議のためにも、議論していただきたい稿です。
鈴木さんの「重み増す平和運動の課題」は、朝鮮をめぐる危機の平和解決や自衛隊のイラク派兵への反対が言葉だけに終ることなく、実践にしていくために読んでほしい文章です。
●小沢さんの「見てきたキューバ、参加したWTO反対デモ」は、市民の自主的な貿易という観点からもおもしろいと思います。WTOの問題も理論的にとりあげる必要がありますが、まず身体でぶつかってみるということも必要なことと思い、あえて理屈は後回しで、参加したデモの様子を聞かせていただきました。
前海さんの中国人強制連行、強制労働の裁判、日本の責任について対韓国・朝鮮だけではなく、アジア全体に目をひろげ、裁判の支援として実践されていることが重要かと思います。
鳴海洽一郎さんの「朝鮮統一支持全国集会」は二本の決議が資料としてついていたのですが、ページ数の都合で入りませんでした。できれば次号に掲載したいと存じます。
「辻元!」はやや気恥ずかしい拙文。原稿が足りないときのために書いたものを鳴海さんの資料や、平民社百年の一部を押しのけて割り込ませました。何が恥ずかしいのかな。
●「平民社百年」は日本の社会主義運動史に忘れることのできない問題です。来年は、堺、幸徳、片山潜らが反対した日露戦争も開戦百年になります。「日露戦争の勝利を思い出せ」ということになるのか、「反戦の歴史をいまに」となるのか、これも重要なテーマです。
「耳の障害者とユニバーサルデザインを考える」は手話を学んだことのない人(編集子もそうです)には発見が多いと思います。先月が第一回なのに紹介が遅れて申し訳ありません。(松本)
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