【編集後記】
●小泉自民党総裁の再選で世は10月10日解散、11月9日投票に向って走り出しました。この日程は、本誌のような月刊誌ではやや扱い難い日程です。この11月号掲載の時点ではまだ各党の総選挙政策も出そろっていません。しかし、次の12月号では、雑誌が読者のお手元に届くころには総選挙がすんでしまいます。
そこで、この号では「主張」で総選挙の基本的課題について、この時点で触れられる範囲で論じることにしました。その後の動きについては、一定の段階でホームページでとりあげたいと存じます。ホームページのアドレスは表紙の下の方に出ていますので、選挙が始まったら覗いて見てください。
●朝鮮の核をめぐる六カ国協議については、とりあげる角度を考えましたが、ホスト国中国のうごきを中心に、曽我さんに書いていただきました。さすがに中国通らしく、直接中国の当局者から聞いた話をまじえて、臨場感のある文章を寄せていただきました。
自民党の総裁選については、久しぶりに大原恵氏に。自民党の人材不足が指摘されていますが、吉田、鳩山の時代、池田、佐藤の争い、三木、田中角栄、大平、福田の三角大福の時代に比べるとほんとに小粒になった感じです。小泉も含めてです。他の三陣営の"理論武装"の不足も同感。返す刀で、蜂の一刺しもできない革新陣営にもチクリ。
●防衛白書批判は社民党政審の野崎哲氏。白書がこれまでの現状のまとめから今後の防衛政策の強気で積極的な前宣伝に変ったこと、制服組が「内局」を圧して、文民統制の比重を記述としても下げたことなど見逃せない指摘です。
鎌倉先生の「金融再生プログラム推進で日本の金融はどうなるのか」は「主張」でも触れている竹中金融政策がアメリカの要求であることについて詳しく論じられています。一体どこの国の首相であり、金融相であるのか、憤慨にたえません。
大塚和弘氏の「21世紀、新しい教育の地平を拓くために」は、「個性重視の教育」が実は、今日の企業が新しい事情競争のために求める人材と結びついていること、全人的な人間形成ではなく必要な部分だけを速成させる人間性の特化であり、そこに今日の"人間の危機"が醸成される要因が隠されていることなどが指摘されています。
●河田昌東氏の「遺伝子組換え作物の現状と問題点」は、遺伝子組換え食品などどうせろくなものではないと思っていたものの、こうして正確に書いていただくとその恐ろしさに慄然とします。魔法使いが魔法の杖で触れると食べ物でない物が食べ物に変わるが、食べてみると実は食べ物ではなかったような話、これもアメリカが日本に押し売りするとなると、安保、金融、食料このままでは何もかもメチャメチャにされそうな形勢です。
田畑さんの「日常生活世界の哲学」第四回。原稿はちゃんといただいていたのですがページ数の都合で申し訳ありませんが、次号にまわさせていただきました。悪しからずご了承を。 (松本)
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