「進歩と改革」No.817   --2020年1月号--

前号へ 2020年度一覧へ

■主張 安倍首相の在職最長記録更新と憲法破壊

■鎌倉孝夫の〈経済診断〉

 貧困・格差をもたらす根本原因             
 ―株式・証券=擬制資本主義経済―

マンガ●FALSE HOOD217                   森本 清彦

 〈アベノ・ブラックマインド・2〉
  ついに自縄自縛、自業自得の常習ウソ・マヤカ男! 

◆国際政治の視点                       河辺 一郎

 パレスチナ被占領地

元死刑囚・免田栄さんの死刑廃止論              浅野 健一

狭山事件の再審を求める市民集会               今泉 克己

ユニオン活動あれこれ パート2               岩本 正也      

◆高根英博作画・文 [マンガ・百年戦争物語り16]

 日露戦争とシベリア抑留

日朝友好新潟県連絡会で3度目の訪朝             有田 純也 

憲法理念の実現をめざす第56回大会             今泉 克己

空海の時代と東アジアの平和
 ―小林惠子の『空海と三人の天皇』を読んで―        柏井 宏之

◆スポーツ時評 「北海道でマラソン、あんまり見たくないね」 中森 稔博              


【編集後記】

1月号です。巻頭は鎌倉孝夫先生。拡大する貧国・格差を金融擬制資本主義批判の視点から取り上げ、根本原因が分析されています。先生は『株価至上主義経済』(御茶ノ水書房)で金融擬制資本主義を論じ、その国家との関わりについて『帝国主義支配を平和だという倒錯』(社会評論社)で展開されています。今月の論稿とともに、今後の社会改革、2020春闘に活かしてほしいと思います。

浅野健一先生は、死刑囚として日本で初めて再審無罪となった免田栄さんにインタビューし、その「死刑廃止論」を紹介しています。天皇制にも触れられています。「平成最後の年」「令和元年」と騒がれたのが2019年。免田さんの痛烈過酷な経験から発せられる死刑廃止論、天皇制廃止論を読み、考えて頂ければと願います。

熊本の岩本正也さんからの「ユニオンあれこれ」は19年2月号に続くもの。非番は休日にあらず――今回も不当不法な労働現場の実態と改革にむけての取り組みがビビッドに描かれ、面白く、そして勉強になります。
 新潟の有田純也さんからは3度目の訪朝レポート。訪朝への規制強化、朝鮮ですすむIT化などが綴られるとともに、平和プロセスの膠着に失望している様子の板門店。第3回米朝首脳会談の実現、朝鮮半島の平和プロセスの進展が望まれてなりません。

函館市で開催された第56回護憲大会の報告が今泉克己さんから届きました。今泉さんが今回、特に注目したのは清末愛砂さんのパレスチナ報告と、移住者と連帯するネットワークの鳥井一平さんが提起する人権問題です。パレスチナ問題の現状については、河辺一郎先生の「国際政治の視点」が取り上げていますので、理解を深めて頂きたいと思います。
 鳥井さんの活動はNHKで放映され、ご存知の方もいらっしゃると思います。その提起のなかに出てくる「フィラデルフィア宣言」。最近、図書館でアラン・シュピオ著『フィラデルフィアの精神』(勁草書房)という本に出会ったばかりで、改めて重要性に気が付きました。この本の副題が「グローバル市場に立ち向う社会正義」です。2020年も頑張りましょう。(山内正紀)