「進歩と改革」No.838号   --2021年10月号--

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■主張 「共同テーブル」のキックオフに寄せて

地方議会で女性議員であること              石附 幸子

被爆76六年、改めて考えたヒロシマの意味         木原 省治

被爆二世としての生き方を選び取る            青木  栄
 ―被爆76周年原水禁長崎大会分科会で報告して 

マンガ●FALSE HOOD235                 森本 清彦

 この期に及んでも尚、コノ度し難い男!    

「ゼロ打ち」の衝撃―総選挙目前の横浜市長選       中川  徹

◆高根英博作画・文 [マンガ・戦後を審問する・第』17回]

 麻生 太郎

◆国際政治の視点                    河辺 一郎

 タリバンと日本右派            

◆〈乱反射〉・・・・文化・社会・政治評論        藤岡 寛己

 【緊急妄言】タリバン政権復活
    アフガニスタンへの遠目と眇

柏崎刈羽原発をめぐる状況                有田 純也

避難計画は立てられない                 矢部 忠夫

■スポーツ時評                     中森 稔博

 5年越しの夢                                     


【編集後記】

新型コロナウイルスはデルタ株に変異して感染が急増。緊急事態宣言は全国で13都道府県に拡大しました。まん延防止重点措置の県も増え、期間は8月20日から9月12日まで。これが解散をはじめ政治日程に大 きく影響を及ぼすとされる状況下、10月号を校了しました。

今月はまず新潟市議会議員の石附幸子さんにご寄稿を頂きました。世界経済フォーラムの2021年ジェンダーギャップ指数報告で日本は156か国中120位、政治分野ではさらに遅れ146位です。 ジェンダー平等をめざす女性の地方議会での役割・存在が、豊富で具体的な活動実践をともなって突き出されています。石附市議は本誌7月号に登場の青木学氏と同じ会派「市民ネットにいがた」に所属されており、多様で包摂的な社会へ取り組む会派の姿勢も鮮やかです。

昨年に続き今年の8月原水禁大会も、新型コロナ感染によって大きく参加が制約されました。それだけに広島、長崎からの報告は大事。木原省治さんと青木栄さんにお願いしました。
 福留久大先生の〈戦争の明暗を心に刻む〉。戦争の「明」とは? 編集部の問いに「リンカーン演説やアジア・太平洋戦争による憲法前文・九条は『明』の側面を表している」「『明』の側面が無いとすると、戦争は悲惨と苦難ばかりになる。膨大な数の「死」を意味づけることが必要ではないか」と先生。論稿の前半は「明」を、後半で「暗」が論じられています。

「タリバン首都制圧」「アフガン政権崩壊」と大きな報道(8月16日)。河辺一郎先生の〈国際政治〉と藤岡寛己先生の〈乱反射〉から2つの視点を読み取って下さい。
 有田純也さんからは柏崎刈羽原発に反対する2つの署名運動を提起。誌面に掲載のURコードをスマホカメラで読み取り署名にご協力下さい。矢部忠夫さんは「避難計画」徹底批判。菅首相を崖っぷちに追い込んだ横浜市長選の敗北。急遽、中川徹さんに登板してもらいました。(山内正紀)





宮本太郎著『貧困・介護・育児の政治』「ベーシックアセットの福祉国家へ」を読む

放射性廃棄物問題と私たち                小野  一

◆国際政治の視点

 最低法人税率で問われなかった問題           河辺 一郎

◆高根英博作画・文 [マンガ・戦後を審問する・第』16回]

 岸 信介

■鎌倉孝夫の〈政治診断〉

 中国共産党百年―中国は何を目指すのか

「一強」回避へ割れた民意 ―東京都議選を振り返る―   中川  徹

労働力商品化止揚の道―人新世時代の社会主義(6)    福留 久大

マンガ●FALSE HOOD235 

 「ナーニ始まれば、感動と応援で大会成功だろう」    森本 清彦

オリンピックと生活困窮者                柏井 宏之

◆〈乱反射〉・・・・文化・社会・政治評論        藤岡 寛己

 不祥事ばかりでごめんなさい―東京五輪前ドタバタ騒動               

■スポーツ時評                     中森 稔博

 5年越しの夢                                         


【編集後記】

例年の豪雨被害。今年も熱海で土石流が発生するなど甚大な犠牲が出ました。亡くなられた方々に哀悼の意を表し、被害に合われた皆様にお見舞い申し上げ、1日も早い復旧を願います。

コロナで菅政権の大失態が続き、30%を切る支持率調査も出ました。7月末、コロナ感染者は東京で1日3000人を超え、″東京など首都圏には近づくな!”とされる状況。全国でも1日1万人超え。くれぐれもご注意下さい。
 さて今月は、ドイツ緑の党など欧州政治が専門の小野一先生からご寄稿を頂きました。ただテーマは、先生研究の「放射性廃棄物の処理問題」。脱原発運動にとって避けることのできない問題だと思います。寿都問題をどう捉えるのか、批判するだけでよいのか。EUでの論議をもとに「不利益の公正配分」などこの問題に関わり論じるべき重要な観点が理解できると思います。

私の青年運動時代の83年、上海にある中国共産党第1回大会記念館を訪れ、質素な展示に感じ入ったことを覚えています。その中国共産党が創立100年。時代は変わり記念館も何度かリニューアルされたそうですが、いま中国は何をめざすのか、鎌倉孝夫先生のタイムリーな(診断〉です。習近平総書記演説の分析から、一国でなく労働者・勤労人民のインターナショナルな関係を築く必要性が指摘されています。
 なお鎌倉先生が昨年末に『「資本論」エッセンス』(時潮社)を発刊されました。〈全3巻を読むことの意味〉など面白く、資本論の新たな発見があり、お薦めです。
 中川徹さんは東京都議選。その総括・教訓からきたる総選挙へ立憲野党の共同の前進を期待する姿勢が鮮明です。

福留久大先生の〈人新世時代の社会主義〉。今月は、60安保での社会党・浅沼委員長刺殺事件から書き起こされ、肝心の〈労働力商品化止揚〉へと一気に展開されています。斎藤幸平理論の弱点指摘も注目!
 柏井宏之さんからは東京五輪下の生活困窮者の状況。五輪報道は賑やかですが、五輪のせいでビジネスホテルから追い出される困窮者の姿は伝えられていません。藤岡寛己先生は〈東京五輪まえ騒動〉記。一方、〈スポーツ時評〉の中森稔博さんは東京五輪開催の意義を強調。そこにあるのは選手の思いに寄り添う中森さんのスポーツマンとして姿勢だと思います。東京五輪は8月8日に閉会します。(山内正紀)